由来まで聞けた馬の祭りが心に残る
ふと思い立ち、家族で向かった先は山あいの町。目的は、長野県の馬の祭りを見に行くこと。動物が好きな娘に、山が好きな夫。
そんで季節イベントを、写真に残すのが楽しみな私。一度に全部叶えてくれる場所を探してたら、偶然に知ったわけ。
会場へ着いたタイミングは、朝の空気がまだ冷たい時間帯。山に囲まれた小さな集落が、今日はまるで映画のセットみたいに華やか。
旗が風に揺れ、笑い声が広がってました。長野県の馬の祭りで目玉は、木製山車を引き町をめぐるというもの。力を合わせ坂道を上がる様子は、手に汗を握る迫力です。
娘は一頭へ夢中になり、「あの子に名前をつけたい」と言い出す。
「もみじちゃんが良いかな」と小さな声でつぶやくと、ちょうどこちらを見たように感じ、まるで会話が通じたかのように微笑む娘に、こちらも胸がじんする。
午後になると語り部みたく、長野県の馬の祭りの由来を教えてもらった。話に引き込まれ、耳で伝えられる物語が、景色と重なるとこがまた不思議で、心に残ります。